2022年5月にTACに申し込みをしてから、2023年8月に全科目合格するまで1年と4か月でした。
貧乏性なもので、できるだけ一発で全部合格したい、と思い頑張って勉強しました。
どのようにこの期間勉強をしたのか、いつ、どの時点でどれくらいのレベルだったのか、どれくらいの確信をもってテストに臨んでいたのかなど、これからCPAを受ける方がイメージしやすいようにまとめていきたいと思います。
本題の勉強方法、勉強のペースに入る前に、USCPAを受ける時点でのスペックや受けようとした動機について書いておきます。
【前提知識】
・簿記2級(2017年2月に取得、あまり覚えていない、、、)
・USCMA(2021年8月から始め2022年5月に2か目合格)
・英語力 TOEIC 845点(2022年9月取得)
めちゃくちゃ会計の専門家と言われるとそうでもないし、英語がペラペラかと言われると全然そうでもなく、、、という非常に中途半端な状態でした。
USCPAのFARは簿記2級を少し難しくしたくらいの難易度でした。
USCMAはUSCPAのBECとほぼ同じような内容なので、その意味ではBECはほぼクリアできる水準にいたと思います。
なので、FARとBECはある程度知識があり、AUDとREGは全くのど素人、という感じでスタートしていきます。
【受験を決めたきっかけ】
元々銀行で働いていたのですが、その時にベンチャー企業との取引が多く、若いうちから世の中を変えるために頑張る人たちにあこがれを持っていました。
銀行で10年働いた後、自分もベンチャーに飛び込もう!とスタートアップへ。
そこで資金調達などを担当したのですが、ベンチャーキャピタルや政策金融公庫から「この事業計画は会計士の先生に見てもらっているのですか?」とか結構言われて、銀行に勤めていた、という事実だけでは金融のプロと認められないのだなと痛感しました。
その後わけあってそのベンチャーを離れ、大阪の外資系企業のFP&Aになるのですが、いつかはベンチャーに戻りたいなと考えています。その時には経営者をすぐ横で支えられるCFOとして。
FP&Aの仕事をするにあたってCMAはまさに必要な知識でした。
会社には取得している人がいなかったのですが、研修として活用できるかなと思い、まずCMAを受けてみることに。英語のテストって申し込みすらハードル高いと思っていたのですが、案外うまくいきました。
それであれば、USCPAも取得してUSCMAと併せて、「財務会計、管理会計の専門家」と言えるようになろう、そこまで言ったらベンチャーに戻る下地ができる、と思い、CPA受検を志した、というのが背景です。
【TACに決めた理由】
USCMAの講座はTACしか提供しているところがないので、CMA受験時にTAC及びBeckerを使用していました。
Beckerの教材が問題演習量も多く、試験範囲もしっかりカバーされていて、CMAも2科目とも一発で合格することができました。
Becker教材への信頼感が高く、CPAも引き続きBeckerを使用して受けたいと思い、引き続きTAC及びBeckerを使用いたしました。
※余談ですが、日本人てUSCPAテストの合格率が世界でもかなり低い方ですよね。
そして、とあるスクールが「CPA試験の合格者のうち、3人に2人がうちのスクールです!」と豪語しています。
つまり、中途半端なテスト対策で不合格者を量産し、何度も受けさせ資格取得させている、ということなのでは?と、、、
Beckerは「高得点合格者が使用している」「nativeの人が多く使用している」という評判の予備校です。これをしっかりやり切ってから受検すれば、だいぶ合格率は上がると思います。
【合計でかかった費用について】
ここで、資格取得のためにかかったコストをまとめておきます。
期間中の円安もあって、結構お金はかかります、、、
TAC本科生申込料(割引適用後) 413,000円
※入会費はCMAの時に支払い済のためかからず
ブラッドリー大学入学料 7,000円
単位試験1科目あたり18,000円×8科目=144,000円
※ブラッドリー大関連の料金は現在値上げしているみたいです
成績証明発行手数料(卒業大学、ブラッドリー)5,000円
NASBA学歴審査30,449円
4か目受験399,126円
倫理試験受検40,047円
サインサポート&CPE申込65,000円
全て合計すると110万円です。どひゃー。
【1年4か月の月別行動】
では、USCPAを受けよう!と決めてからの1年と4か月の月別の行動を見ていきます。
試験を受けるのはもちろんなのですが、試験を受けるための手続きが面倒なのもUSCPAの特徴かなと思います。
Application formが全て英語なので、ここでつまづきがち、、、
特に初回のFAR受検までの間にやることが多く、1つ1つが不慣れで微妙によくわからないことも多いのでストレスがかかりがちです。
FARは無理せずにある程度勉強時間を長めにとり、面倒な手続きと並行して進める必要があります。
一度試験を開始できればあとはもうルーティーンというか、1度やったことのある作業ばかりなのでそこまで詰まることもないでしょう。
まずは受検にたどり着くまで頑張りましょう~
|
手続き |
試験 |
2022年5月 |
TAC申込、単位試験申込 |
ATG157,158 |
2022年6月 |
学歴審査依頼 |
ATG301,302,314 |
2022年7月 |
学歴審査終了(想定通り) |
ATG414,383,457 |
2022年8月 |
単位充足、becker登録 |
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2022年9月 |
ブラッドリー学歴証明依頼 |
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2022年10月 |
CPA centralよりFAR申込 |
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2022年11月 |
FAR試験予約 |
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2022年12月 |
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FAR試験 |
2023年1月 |
AUD試験予約 |
FAR合格 |
2023年2月 |
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2023年3月 |
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AUD試験 |
2023年4月 |
BEC試験予約 |
AUD合格 |
2023年5月 |
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BEC試験 |
2023年6月 |
REG試験予約 |
BEC合格 |
2023年7月 |
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2023年8月 |
AICPA&CIMA登録 |
REG試験、REG合格 Ethics試験合格 |
【科目別勉強期間】
私の科目別の勉強期間は以下の通りです。
FAR 2022/8~2022/12 5か月
AUD 2023/1~2023/3 3か月
BEC 2023/4~2023/5 2か月
REG 2023/5~2023/7 3か月
全体では16か月かかっているものの、試験を受けるまでの準備で3か月くらいかかっているので、試験対策の勉強している期間は実質12か月、1年ですね。
FARは一番ボリュームが多いため、5か月と一番長い時間を取っています。
思った以上に時間をかけることになったのですが、理由は以下の通りです。
- 一番最初の科目でつまづきたくなかったので慎重になった
- 10月に異動を言い渡され、引継ぎに時間がかかった
- 11月から新しい職場のキャッチアップのため忙殺された
- 11月下旬でコロナになってしまい、一度試験の日程を変更した
と、いうことで異動とコロナという2つのハードルがあったために元々の予定だった11月が後ろにズレた、というのが正直なところです。
AUDは事前知識に乏しい科目だったため3か月かけました。
AUDはFARの勉強の仕方と結構違ったので少し戸惑いました。2つ目だったので、FARと同じようにやればいいかと思っていたのですが、、、
1か月半ほど勉強したのちに、勉強の仕方を変えて、演習中心の勉強スタイルからひたすらテキストを読み込むスタイルに変えました。
何とか、合格できてよかったと思います。
CMAを取得しているため、BECはある程度短い準備期間でテストに臨みました。
しかし、失敗したなーと思ったのは、BECを一番最初に受けてしまえばよかったなということ。
CPA試験は1科目目を合格してから18か月以内に全てを受けきらないといけないので、「BECを先に受けて受かってしまうと他の科目を落とせないプレッシャーが大きくなる」と思って3つ目にしたのですが、CMAを受けてから1年経過してしまっていたのでBECの内容結構忘れてしまってました、、、
最初に受けていれば1か月の準備期間で行けたかなと。後回しにしたがゆえに準備に思った以上に時間がかかったなという印象です。
最後のREGは全く未知の分野だったのですが、3つ受かってしまえば、あとは最後までやり切れるだろう、という安直な考えで4つ目にもっていきました。
しかし、、、うまく勉強時間を確保することができずに苦しみました。当初7月に受けようと思っていたものが、どうしても勉強が間に合わない、と思い結果8月の上旬に、2週間ほど遅らせる決断をしました。。。
6月に祖母を亡くし、7月の叔父を亡くしました。
自分がどう生きるか、をぼーっと考える時間が結構長くて、勉強に身が入らなかったのです。
事前知識がないからこそ、結構集中しないと頭に入ってくれないのですが、集中がしきれずにずるずると時間だけが過ぎてしまいました。。。
試験受検後も全く自信がなく、4つのテストの中で一番ダメだったと思いました。
何とか合格できていてよかったです。
社会人ですから、仕事の繁忙もあります。
プライベートな出来事もあるでしょう。
1年以上の長い戦いですから、その時々に起こる事象に併せて柔軟に対応をしつつ、テストへの集中力を切らさない、というのも大変な戦いです。
【ブラッドリー大学単位認定試験】
ここについては以前詳細を記載していますので、以下のアドレスから記事をご覧ください。
受検した8つの科目の難易度と対策を記載しています。
結構過去問からそのまま同じ問題が出たりするので、過去問はやっておいて損はないです。
テスト |
内容 |
難易度 |
対策 |
ATG157 |
財務会計初級 |
易 |
TACテキストで十分 |
ATG158 |
管理会計初級 |
易 |
TACテキストで十分 |
ATG301 |
財務会計中級 |
普 |
TACテキスト+過去問やる |
ATG302 |
財務会計中級 |
普 |
TACテキスト+過去問やる |
ATG314 |
管理会計中級 |
普~難 |
TACテキスト+過去問やる |
ATG414 |
管理会計中級 |
普~難 |
TACテキスト+過去問やる |
ATG383 |
AUDIT中級 |
難 |
範囲が広く難しい。避けてもよい |
ATG457 |
AUDIT上級 |
普~難 |
AUDテキスト+過去問やる |
【FAR 5か月勉強ペース】
ここからは個別の科目ごとの勉強ペースを記載します。
まず、TACというよりはBeckerを用いて勉強をしています。
Beckerの演習をした内容をTACのテキストに書き込んでいき、論点を自分なりに整理していく、という作業をひたすら行っています。
FARのBeckerの問題数は当時以下のような形でした。
MCQ 1800程度
Task 150程度
MCQ 1周目 8/7~9/25 → 1周目で60~70%くらいが正解
MCQ 2週目 10/1~10/12(間違えたところのみ復習)
Task 1周目 10/13~10/22
※10月下旬~引継ぎで勉強中断
※11月上旬~中旬は新部署で業務多忙、勉強中断
※11月下旬はコロナで勉強中断
MCQ 3週目 12/9~12/18 全体復習
Task 2週目 12/19~21
AICPA問題 12/22
本番 12/23
最初のMCQ1周目を終えるまでに1か月半かかってしまいました。
1800問あり、また間違えたものを「なぜ間違えたのか」を確認していくと、1問あたり3分くらいかかってしまいます。
1800問×3分=5400分 = 90時間、1日2時間勉強しても45日で1か月半ですね。
ただ1周目を丁寧に確認していくことで2週目以降は一気にスピードupできたと思います。
中断期間あったため、若干忘れたりしてしまうこともありましたが、何とか最後までモチベーションを維持して対応しました。
MCQは3週、Taskは2周することをお勧めします。
【AUD 3か月勉強ペース】
AUDのBeckerの問題数は当時以下のような形でした。
MCQ 1700程度
Task 100程度
AUDは計算問題がないので、問題を解くこと自体はそこまで時間がかからないのですが、「なぜ間違ったのか」を理解するのに時間がかかります。
一度、ブラッドリー大学の単位取得のためにテキストは読んだことがあったので、テキストを飛ばしてBeckerの問題演習から入りました。
MCQ 1周目 12/25~1/15 → 50~60%しかできなくて焦る
テキスト読み返し 1/16~1/21 → 焦りからテキストに1回戻る
MCQ 2周目1/22~2/5
Task 1周目 2/5~2/18
AICPA問題 2/19~2/22
Task 2週目 2/26~3/6
テキスト読み返し3/7~3/11
AICPA復習3/13~3/16
MCQ 3週目3/17~3/24
本番 3/27
FARの時にはなかった「テキスト読み返し」というのが2つ入っているかと思います。
これが演習中心→テキスト読み込みに勉強をシフトした、というものです。
最初のテキスト読み返しは、夏にブラッドリー大学の単位取得のために一度勉強したとはいえ、全然覚えていなかったのでもう一回読み直しをしました。
2回目のテキスト読み返しは、MCQやTaskのテストで出た内容をテキストに補記しまくっておき、それを踏まえてテキストをもう一度読み込む、というものです。
これが非常に効果的だったと思います。
正直TACのテキストだけでは範囲をカバーしきれていません。なのでBeckerの問題演習をしつつ、自分なりにテキストを仕上げていく、という必要があるのです。
【BEC 2か月勉強ペース】
BECはCMAを取得していることもあったので、基礎知識はあり、あとは問題の傾向と対策のみと思っていました。
BECのBeckerの問題数は当時以下のような形でした。
MCQ 1200程度
Task 60程度
FAR、AUDに比べると、一気に問題数が少なくなることが分かりますよね。
BECの学習量はそこまで多くはありません。
MCQ 1周目 3/28~4/8
Task 1周目 4/10~4/18
テキスト復習 4/19~4/23(Eco / IT / CG)
MCQ 2週目4/24~5/4
Task 2週目5/8~5/14(writing問題の演習)
テキスト復習 5/15~5/20(Eco / IT / CG)
AICPA問題 5/21、22
本番 5/23
BECは傾向と対策のみだったため、まずMCQ、Taskを1周し、テキストに戻って忘れていたところの復習を行いました。
そしてMCQとTaskをもう一周やった、というくらいです。
Eco / IT / CGは暗記が必要なものも多いため、テキストで復習をしました。
英語はあまり得意でないため、Writingは少し練習が必要でした。それでも1週間くらいである程度の傾向と対策はできたと思います。
この問題が来たらこの単語を入れて文章を作らないといけない、という基本を抑えに行くイメージですね。
この期間、BECの勉強をしながら少しずつREGのTACのビデオ講義を見始めていました。
【REG 3か月勉強ペース】
REGは問題少ないと思っていたのですが、、、BL分を完全に忘れており分量が一気に増えました。びっくり。
REGのBeckerの問題数は当時以下のような形でした。
MCQ 1200程度
Task 120程度
TACの講義 5/23~5/31
MCQ 1周目 6/1~6/22 → 全然できなくてびっくり
テキスト復習 6/23~6/30
Task 1周目 7/1~7/9
MCQ 2週目 7/10~7/22
Task 2週目 7/24~7/29
AICPA問題 7/30~7/31
MCQ 3週目8/1~8/5(チェックした問題のみ)
本番 8/6
MCQ3周全部やりたいところだったのですが、そこまでやる時間がなく。
祖母や叔父が亡くなるという精神的に厳しい状況の中集中力を欠いてそれぞれの正解率が非常に低い状態でした。
事前のsimulationテストでも他の3つに対して非常に低い状況、不安を抱えたまま本番を迎えたことをよく覚えています。
もう少ししっかりと準備をして臨みたかったですが、8月上旬で一度勝負はしよう、と決めて最後取り掛かりました。
結果的に、1回で合格できてよかったですが、8/6のテストから8/23の結果発表までの2週間、落ちたときのことを想定して勉強は続けていました。落ちてもすぐ9月にまで受検ができるように。
それくらい自信がなかったのですー
【事前Simulationテストの結果】
本番前にどれくらいのレベルまで習熟度を上げていたのか、という1つの目線を持つために、Beckerにある直前テストをどれくらいできるようになっていたのか、を記載しておきます。だいたい1回目のテストが1か月前、2回目のテストが2週間前のスコアです。
REGだけは解き直しで2回受検してますので2回分のスコアを記載しておきます。
科目 |
1回目(1か月前) |
2回目(2週間前) |
本番結果 |
FAR |
78% |
82% |
88% |
AUD |
75% |
85% |
83% |
74% |
82% |
87% |
|
REG |
56%→68% |
53%→77% |
84% |
だいたい2回目のSimulationの結果と最終の結果がリンクしますね。REGだけは特殊です。。。
こちらはFARのSimulationテストの、テストレット毎の内訳です。
全体の数字はもちろん大切なのですが、特にTestlet1、2のMCQの点数がちゃんととれるかどうか、をしっかり見ておいた方がいいかと思います。
MCQができるかどうかで、USCPA試験本番中の精神的安定性も大きく左右されますから。
1回目と2回目では全体のスコアは4%しか変わりません。しかし内訳は大きく変わっていることがおわかりいただけるかと思います。得意分野がでれば1回目のようにそこそこ点数が取れてしまうのですが、それを真に受けてはいけない、ということですね。
1回目 2回目
Testlet 1(MCQ) 64% 82%
Testlet 2(MCQ) 67% 91%
Testlet 3(Task) 97% 47%
Testlet 4(Task) 81% 93%
Testlet 5(Task) 96% 80%
TTL 78% 82%
ちなみに一番自信のなかったREGはこんな感じでした。
全体のスコアは落ちたのですが、Testlet1,2のスコアは結構上がってますよね?もちろん自信があったわけではないのですが、この点数でも受検に踏み切った理由はこのTestlet1,2のMCQがそれなりにできるようになってきた、ということが大きかったです。
REGだけはやばかったので、Simulationテストも1週間前に受検し直してます。
Simulationテスト①解き直し
1回目 2回目
Testlet 1(MCQ) 55% 81%
Testlet 2(MCQ) 47% 71%
Testlet 3(Test) 94% 53%
Testlet 4(Test) 31% 31%
Testlet 5(Test) 59% 78%
TTL 56% 68%
Simulationテスト②解き直し
1回目 2回目
Testlet 1(MCQ) 68% 92%
Testlet 2(MCQ) 63% 89%
Testlet 3(Test) 50% 75%
Testlet 4(Test) 67% 94%
Testlet 5(Test) 32% 54%
TTL 53% 77%
回を重ねるごとにTestlet1,2のスコアが上がっていることがお分かりいただけますでしょうか?これが割と大切だなと思っています。
もちろん、模試を2回やると前の問題をある程度覚えてしまっているので結果は少しインフレしてしまうのですが、ここで合格スコアがとれている、という事実が少しだけ自信にはなります。
【試験当日に注意するべき事項】
テスト自体は試験までにいかに準備をするか、が80%だと思います。
その他残り20%は当日のマネジメントです。
以下、試験本番当日にやるべきこと、注意するべきことを記載しておきます。
・タイムマネジメント:Testlet4までの過ごし方
USCPAはそれぞれ4時間の試験なのですが、かなり時間がない試験です。
それぞれのテストの問題数は微妙に違っていますが、おおよそ以下の通りです。
※正確な数字は予備校のテキストなどに記載があると思うので、そちらをご覧下さい
試験名 |
Testlet①②(MCQ) |
Testlet③④⑤(Task) |
FAR |
35問ずつくらい |
2-3-3問 |
AUD |
37問ずつくらい |
2-3-3問 |
31問ずつくらい |
2-3-3問(最後の3が記述) |
|
REG |
35問ずつくらい |
2-3-3問 |
何が重要かというと、1つ1つのTestletを終わらせて次に進む、という形なため、「Testlet 5のために相応に時間を残しておかないといけない」ということです。
Testlet5の問題が難しいのか簡単なのか、そこまで進んでみないことにはわかりません。
例えば、Testlet5のために60分残しておこう、としたとしても、5の問題が簡単でそれぞれ10分で解き終わってしまえば残り30分余ることになります。
そもそも時間がタイトな試験なため、4時間という時間を平均的に使えない、というのが案外に難しいところです。
事前にsimulationをしておきましょう。
FARでいくと例えば
MCQ平均90秒で解く → 70問×90秒=6300秒=105分=1時間45分
Task平均16分で解く → 16分×8問=128分=2時08分
合計3時間53分
これでいくと、Testlet5に到達するまでに16分×3問分=48分の時間は残しておかないといけない、ということになりますよね。
でも実際には「Testlet5に難しい問題が来るんじゃないか。平均は16分だけど1問20分見ておこう、Testlet5にいくまでに60分残しておきたいな」と考えるのが普通でしょう。
すると、MCQとその他のTaskをより早く解く必要が出てきます。
よく、USCPAのブログなので「平均MCQ1問●秒、Task●分」とか出てきますが、実際のテストは平均では語れないのが正直なところです。
このように、タイムマネジメントを事前に、かつ現実的に考えておくことをお勧めします。
・休憩時間の有効活用
USCPA試験は4時間の長丁場ですから、途中で15分の休憩をとることができます。
※USCMA試験は同じく4時間のテストですが、休憩がありません、、、
休憩時間中にテキスト見る、携帯を触る、といったことは禁止されていますので注意しましょう。
一方で、お手洗いに行く、簡単に体操をする、外を見てリラックスする、などやれることは多くあります。
少しでもいいスコアをとるために、うまくリフレッシュしてください。
ちなみに、休憩時間から戻るときにもポケットのチェックや眼鏡のチェックを受ける必要があり、入室に時間がかかります。15分まるまる休憩に使えるわけではない、ということは理解しておきましょう。
・テスト直前に水を飲みすぎない
これは私が実際に失敗をした事例です。
ちょうど、会場に自販機が置いてありまして、、、
最初のテスト(FAR)を受けたのが冬場だったので結構乾燥していたのですね。
しかもコロナの環境であったために、試験中マスクを外してはいけない、ということでした。
「のどが渇きそうだな」と思った私は自販機で水を買い、少し多めに水分補給をしてしまいました。
完全に、テストが始まって1時間くらいしたところからトイレに行きたくなってしまい、、、しかし休憩時間に到達するまでに1時間以上かかる、、、
ということで、えらい目にあいました。
皆さまも当たり前ですが、テスト前に水を飲みすぎないようにしてくださいね。
※コロナが明けてからは会場内に水を持ち込むことができるようになっているかもしれませんので、ここは事前に要確認してください。
そうすれば事前にがぶ飲みする必要はないですもんね。
・持ち物3点セットをしっかり準備する
持ち物で必要になるのは以下の3つです。
- パスポート
- NTSを印刷したもの
- テストセンター予約の番号が分かるもの
3点セット、と覚えていれば忘れないでしょう。
試験にばかり集中しすぎて、受検に必要なこれらの書類を忘れがちです。
・当日の服装
会場はしっかり空調管理されているのですが、個人的には少し寒いくらいです。夏場の試験でも少し寒い。なので薄くてもいいので上に1枚羽織る、もしくは肌着をしっかりしたものを着用する、など工夫をするといいと思います。
・時間には余裕を持っていく
NTSの資料に、当日試験開始時間の30分前までに来てね、と書いてあります。
そこでちょうど30分前に着いたのですが、すでにほかの受験者の方はたくさん来ていて、私は一番最後くらいの受付になってしまいました。
その結果、9時試験開始の予定が実際に試験を始めたのは9:20くらいでした。
もちろん試験時間は4時間ちょうどで変わりはないのですが、この場合待ち時間が実質50分ほどあります。終わりの時間も遅くなります。
30分前とは言わず、40~45分前に行くと、当初想定通りの時間に試験を終えることができます。後ろに予定がある人は注意してください。
・当日配賦される受検証みたいなものは結局使用しない
試験が終わって部屋を退出するときに、受検を証明する紙を1枚渡されます。
今のところ、これを使ったことはありません。
なので、そんなに大切に保管する必要はないと思います。
・(大阪会場限定)周辺に食べ物屋さんが少ない
試験を受けて何か食べて帰ろうかな、と思っても、大阪会場のある中津の周辺はそんなに1人で入りやすい食べ物屋さんがありません。マックもない、松屋や吉野家もない、ということでお昼ご飯に困ります。
お茶の水であればなんでもありますけどね。
大阪の人は注意しましょう。
【最後の倫理テストは根性で解く】
USCPAでワシントン州にライセンス申請をしようとすると、倫理テストで90点を取らないといけないのです。
以下の投稿でお伝えの通り、私はこれに思いのほか苦戦しました。
https://blog.hatena.ne.jp/oto-san18jo/oto-san18jo.hatenablog.com/edit?entry=820878482963170026
ひたすらに落ちまくり、なぜか試験の最後のほうでブラウザが消えるなど多く発生し、結局倫理テストを終えるのに数日かかってしまいました。。。
多くの方は1日で終えているようですので、そこまで気にしなくともいいかもしれませんが気を付けましょう。
ちなみに、出てくる問題文をそのままGoogleの検索に入れると、カンニングサイトのようなものが出てきます。
有料会員登録をすると中身が見える、というものなのですが、いくつかは有料にならなくとも答えが見えるものがありました。
ここで注意なのですが、カンニングサイトの回答が結構間違ってます。
あまりアテにせず、自分の力でやりきる、ということをお勧めします。
【最後に】
以上、長きに渡りUSCPAについて解説をしてきました。
私自身は幸いにも全科目一発で合格できています。
事前のsimulationテストでどのレベルになると本番でも通用するのか、などは良い先行指標になると思いますので、是非参考にしてもらえたらと思います。
おそらくこれをご覧いただいている方々はこれから試験を受けられる方が多いのかなと思います。
こんなヘタレな私でも何とかなりましたので、是非皆さんも頑張ってくださいませ。
ではでは、これで失礼します。